発光ダイオード(LED)はエネルギー消費量が少なく、したがって発熱も少ないと一般的には  考えらています。確かにそうであると言えます。
しかし、LEDは発光素子が非常に小さく、無数に集中することで光源としての効率や照度を、増す構造になっています。 このため素子一つ一つの発熱を効率よく抑えることが、LEDを照明に使う場合の最重要課題になります。

この最重要ポイントを大幅に改善(解決)した技術がここにあります。
カーボングラファイトとアルミニウムの複合材「CarbAL(カーバル)」の製造方法です。
発明名称は「炭素貴金属複合材料およびその製造方法」(特許第3673436)です。 カーバルとは、カーボングラファイトブロックに溶湯鍛造法でアルミニウム金属を含浸させて作った複合材です。 この方法にて製造された素材を「ALC400」と言います。
この素材を薄くスライスして、放熱基板(放熱部材)として使います。

この素材の特徴の一つが「高熱拡散性」です。
温度を上昇させずに、熱源から放熱することが出来ます。 温度変化によって剥がれたりしにくく、しかもシリコン系の部品よりはるかに軽いという優位性もあります。
こうした特性と従来の電子部品と同等の熱膨張率によって、従来の熱拡散材が抱えていた問題点を改善することが可能になります。
すなわち従来の放熱材(ヒートシンク)ほど伸縮せず、熱によってゆがまず、それによる応力も発生させない材料として優位性を持つに至たりました。

「ALC400」を使えば、熱源や熱流から急速に熱を奪う(逃がす)部品を
作れようになります。


今後、「ALC400」の特性(熱拡散性の高さ・熱伝導率の高さ)を利用した放熱部材が製品技術の進歩には欠かせないものになると確信をしております。